収集家の英国貴族たち

今回のご紹介は、収集家の18世紀の英国貴族たちです。18世紀のヨーロッパでは、王侯貴族や裕福な学者たちの間でコレクションを持つことが流行していたそうです。

目次

ウォレス・コレクション

私の大好きな美術館である英国のロンドンのメリル・ボーンのマンチェスター・スクウェアにあるウォレス・コレクションは貴族の趣味全開のうっとりするコレクションが陳列されている圧倒的に可愛い美術館です。一部屋ずつ壁紙の色が違い、きらびやかな内装で、もともと貴族の一家が住んでいた場所です。なんと入館料は無料!絵画、家具、磁器など25室のギャラリーに展示されており、憧れの貴族の生活が目の前に!想像力と創作意欲が掻き立てられるロココ美術のコレクションは、うっとりの極みです。

The wallace collection 公式サイトhttps://www.wallacecollection.org

ウォレス・コレクション(The Wallace Collection)は、イギリスのロンドン・メリルボーンのマンチェスター・スクウェア (en) にある美術館。15世紀から19世紀にかけての世界的に有名な美術作品、装飾美術作品および18世紀フランスの広範囲にわたる絵画作品、家具、武具、甲冑、磁器、そしてオールド・マスターの絵画作品を25室のギャラリーに展示している。設立は1897年。パリで育ち、1848年からブローニュの森内のバガテル城に居住した第四代ハートフォード侯爵リチャード・シーモア=コンウェイ1800–1870)のプライベートコレクションから主に成り立っている。そのコレクションと屋敷は非嫡出の息子リチャード・ウォレス(en:Sir Richard Wallace 1818–1890)に相続され、ウォレスの未亡人がコレクションの全てをイギリス政府に追贈した。

Wikipedia : https://ja.wikipedia.org/wiki/ウォレス・コレクション

ハンス・スローン卿

次は、癖の強いありとあらゆるものを集めた貴族として大英博物館の父と言われているハンス・スローン卿(1660年4月16日 – 1753年1月11日)を、ご紹介。スローン卿は「ロンドンの大ガラクタ屋の親父」と言われるほど、手当たり次第に様々なものを収集しました。収集癖は、幼い頃から奇妙なものを集めていたそうです。

ハンス・スローン 出典=ウィキメディア・コモンズ 
(パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=401249)

初代準男爵サー・ハンス・スローン(英語: Sir Hans Sloane, 1st Baronet PRS)は、アイルランド王国のアルスター出身の医師で収集家。自身のコレクションをイギリス政府に遺贈し、それが大英博物館の元になったことで知られる。

大英博物館創設に大きく貢献した収集家・収蔵家

珍奇なものを収集する情熱は凄まじい収集家。世界中から鳥や動物、植物、魚、鉱石、宝石、メダル、コインなど約8万点を収集したそうです。

“お金がこの世でもっとも価値があると思う人はコレクションを購入することはないでしょう。”コレクション好きの心そのものを表している言葉ですよね。

執筆者:わたし

医師

スローンは上流階級を相手にした医師でもありました。3代の君主、アン女王、ジョージ1世、ジョージ2世に仕えました。ありきたりな医師ではなく、自然科学や、植物研究に取り組んでいたそうです。

アン女王といえば、自己免疫疾患である抗リン脂質抗体症候群を患っていた可能性が高く、17回も妊娠しますが、残念ながら子供は誰も育ちませんでした。またブランデー好きで最終的には極度の肥満となり、遺体を収容する棺も正方形にせざるを得ないほどに太ってしまった女王様です。病気と共に生涯を過ごしてきたので、医師であるハンス・スローン卿とは関わりが深かったと推測しています。映画「女王陛下のお気に入り」でアン女王をより詳しく知ってからアン女王様をキャラクターモデルの候補です。映画でも好き嫌いが激しく、癖が強いですよね・・映画レビューや文献と共に、アン女王については別にご紹介しますね。

執筆者:わたし

旅行者の先駆け

どんな細かいことでも書き留めていたので英国の冒険科学者にとっては尊敬の的だったそうです。

奴隷主

ダークな側面としては、奴隷オーナーでした。莫大な富の奴隷であったそうで、奴隷所有者であることを自慢していたそうです。

ホットミルクチョコレートの発明

ジャマイカでココアと出会い、現地の人々は水に溶かして飲んでいましたが、あまりの不味さに、ミルクと砂糖を入れて飲んだことからチョコレートミルク飲料を発明したことでも知られています。

きっとアン女王も、お砂糖たっぷりに飲まれていたことでしょうね。

執筆者:わたし

ハンス・スローン卿について、さらに詳しく文献など読み漁れば、追記していきます。

ベン・アリソン

日本にも来た英国の冒険家もご紹介。兵庫県神戸市の異人館にある冒険家ベン・アリソン氏の寓居のベンの家が有名ですね。巨大なしろくま、アメリカバイソンなどの剥製や好奇心そそるUMAなど、不思議で不可解な蒐集物がずらり!ベンの家に遊びに行ってきたお話は追記します。

ホッキョクグマの巨大な剥製にびっくり!

創作物語の登場人物:マレーグマのベン・ハミング卿

18世紀の英国コレクターたちからインスピレーションをいただき、創作にて生まれてきたのが、蒐集家のマレーグマの貴族ベン・ハミングです。ハミングさんは、わけあってマレーグマです。ハミングさんの有名な蒐集は、バラになった少年、メメントモリ2匹の狼などがあります。白雪姫の毒りんごのレシピを見つけて来て作ってみたり・・奇妙で風変わりなものを収集することが生き甲斐です。そんなハミングさんはある日、テディベアを拾ったところ、ある不思議な出来事に巻き込まれていきます。続きは、またの機会に・・

蒐集家のクマ。モデルは英国コレクター!

本キャラクターは、Ringoの創作物語に登場するキャラクターです。完成までしばらくお待ちください。物語は、Ringoアトリエヌックにて公開します。

簡単ですが、好奇心と浪漫溢れる英国貴族の収集家を3名(+1匹?)ご紹介しました。文献読み漁りによって見聞が増えたら追記していきますね。

それではまた次の記事にてお会いしましょう。

執筆者:わたし Lady Unknown

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